フランスワイン1.●シャンパーニュ地方 シャンパーニュは、全面的にフランスの北東部シャンパーニュ地方のぶどう畑で育ち、ここで収穫したぶどうだけを醸造して造った発泡性のワインである。ぶどう産地はいくつかの大きな区域に分かれている。モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブラン、コート・ド・セザンヌ、コート・デ・バールなどである。白、黄色、ピンクのタッチが加わった色合い、スパイスや花の香り、繊細でデリケートな泡立ち、シャンパーニュは実に多種多様である。 2.●ブルゴーニュ地方 ブルゴーニュのワイン産地は小さな区画の畑が複雑に入り組んでいる。これがブルゴーニュワインの特徴となっている。また多数の、しかも最高級クラスをはじめとするAOCワインが産出されているので、選ぶ喜びを与えるワイン産地でもある。代表的な地区は、北からシャブリ地区、コート・ド・ニュイ地区、コート・ド・ボーヌ地区、シャロネーズ地区がある。 3.●ボルドー地方 フランスの南西部にあるボルドー地方は、フランス最大のAOCワインの産地である。ボルドーのワインは異なるぶどう品種の調合による微妙な調和が持ち味。それを5000近くある醸造所(シャトー)が行うため、色、風味、味わいの異なるさまざまのワインができあがるのである。赤、白、ロゼ、そして辛口、甘口、発泡性といった幅広い種類のワインを産出している。これらボルドーワインは大きく次の6つのグループに分けられ、それぞれに世界の銘醸といわれるワインを生み出している。メドック地区、グラーヴ地区、サン・テミリオン地区、ポムロール地区、アントル・ドゥ・メール地区、フロンサック地区。 4.●ボージョレー地方 ブルゴーニュのマコネー地区の南からリヨンまでソーヌ河に沿って広がっている地域。ここでは白、ロゼワインも造られているが大半がガメイ種から造られる赤ワインである。ガメイは果皮、種の比率が少なく果汁が多いのでタンニンの少ないフルーティーなワインを生む。毎年11月に解禁を祝うボジョレー・ヌーヴォーが有名である。 5.●ロワール地方 フランスで一番長い河、ロワール河流域に沿って広がるロワール地方のワイン産地。この地方には中世の古城が点在し、その美しさから“フランスの庭”にたとえられている。川沿い1000kmにわたるぶどう畑は4つの地域に分けられている。大西洋の河口からナント地域、アンジュー&ソーミュール地域、トゥーレーヌ地域、中央フランス地域となっている。産出されるワインも、赤、白、ロゼ、発泡性ワイン、そして甘口、半甘口、辛口と多彩である。 6.●プロバンス地方 プロヴァンスではフランスで最も古いロゼワインが有名である。また非常に個性的な赤ワインや白ワインも数多く造られている。いずれも、太陽をふんだに浴びたこの地ならではのタイム、ラベンダー、ローリエの香りが感じられ、ブイヤベースなどの地中海料理に欠かせないワインである。コルシカ島でもさまざまな赤、白、ロゼワインが産出され、素晴らしい天然甘口ワインもある。 7.●アルザス地方 ボルドーのラベルではシャトーの名称が重視されるが、アルザスのワインに価値をもたらすのはぶどう品種である。アルザスでは原産地名称は常にぶどう品種名と一体化している。リースリング、ゲヴェルツトラミネールを1本買うというように、単一のぶどう品種がワインの名称になっている。 8.●ローヌ河流域地方 上質なワインを産するローヌ河流域地方はボルドー地方に次ぐ広いワイン産地。かつて各代の法王たちは自分のぶどう畑をこの地に持ち、ここで造ったワインを楽しんだという輝かしい歴史のある産地である。今日、ローヌのワインは世界最高の食卓にも添えられ、国際的な名声を得ている。 9.●ランドック・ルーソヨン地方 フランス国内においてワイン生産量は第1位を占めている。フランスで消費されるヴァン・ド・ペイとヴァン・ド・ターブルのほとんどはここで生産される。太陽をたっぷりと浴びた土地で、のびのびと育ったぶどうから造られるワインは、手軽に気軽に味わえる親しみやすさがある。 10.●シュッド ウエスト南西地方 シュッド ウエスト南西地方は、フランスの南西部、ボルドー地方の東と南にあたる部分一帯で、南西地方と呼ばれるワイン産地である。ベルジュラック、カオール、ガイヤック、マディラン、ジュランソンなどいくつかの地域に分かれており、ぶどう品種や造られるワインはそれぞれ異なり、個性的で多彩なワインが数多く産出される。
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